従業員の意思統一やモチベーション管理についてお悩みの方も多いのではないでしょうか?インナーブランディングを活用する企業が増えている現代、
本記事では、
- そもそもインナーブランディングとは何か?
- インナーブランディングのメリットデメリット
- インナーブランディングに動画がおすすめな理由と作成ポイント
- インナーブランディング動画の具体的事例
について解説していきます。
本稿を最後まで読み終わるとインナーブランディングの重要性と共に、失敗しないインナーブランディング動画作成の具体的な行動プランを理解することができます。
そして記事の最後にはインナーブランディングの動画制作を行っている企業を紹介しているので、難しいと感じる部分については相談してみることをおすすめします。
それでは内容に入っていきます。
そもそもインナーブランディングとは
インナーブランディングとは、消費者や取引先などの社外に対してではなく、従業員や株主など社内に対して行うブランディングのことです。
それではなぜ時間をかけてまで社内に対してのブランディングを行うのでしょうか?その目的は従業員などに自社製品やサービスの魅力だけでなく”企業としての価値”を伝え、共感してもらうことにあります。
自社に対する理解度や好感度が高まることで、従業員は自発的に企業理念に基づいた行動を取るようになることが期待されます。
そういった行動は企業全体の意識改革、業務効率の向上、製品やサービスの品質アップといった効果も見込めますし、社外とコミュニケーションをする際に一人ひとりが自信を持って自社製品・サービスを薦めることもできるようになります。
インナーブランディングの手法としては以下のようなものがあげられます。
- 社内報/SNS
- 動画/ポスター
- 社内でのコミュニケーション
- 社内イベント
- 研修・セミナー
- 従業員ハンドブック
それでは1つずつ解説していきます。
ー社内報/SNSー
社内報とは、会社の歴史、従業員紹介、社会貢献活動の報告、福利厚生案内、取引先や消費者からの声のまとめなどを発信するものです。社内報を見るだけで簡単に企業の活動や理念イメージを共有することが可能です。
また近年は紙媒体だけでなく社内SNSを利用して、仕事の進捗確認や理解促進、コミュニケーション活性化を図る企業も増えています。
参考記事:社内報で組織改革をする
ー動画/ポスターー
分かりやすく視覚化できる点で優れているのが動画やポスターを用いたインナーブランディングです。
特に動画については近年、ブランデッドビデオ(ブランデッドムービー)というワードが出てくるほど注目を集めています。
言葉だけでは伝わりづらいイメージを短時間で伝えることができる点が大きな魅力やメリットとして評価されています。
記事の後半ではインナーブランディングに動画がおすすめな理由をさらに深堀りし、動画制作のポイント等も解説していきます。
ー社内でのコミュニケーションー
日々の業務報告のための日報や打ち合わせなども、相互理解やコミュニケーションの活性化に欠かせません。
従業員同士の横のつながりだけでなく、上司や社長との縦のつながりを強固にすることで意見を直に発言できる場を作ることができます。
ー社内イベントー
創立◯周年パーティーや活動に貢献した従業員の表彰といった場で、企業の価値や理念、ブランドを理解してもらうことも考えられます。
ー研修・セミナーー
企業の経営理念や社会に対してどのような役割を持っているのかなどを学ぶ研修やセミナーも有効です。
さまざまな部署の従業員が集まり普段合わない仲間との意見交換などを通して、多くの人の思いや経験、各部署の実態を共有することができます。
参考記事:インナーブランディングに研修が必要な理由を詳しく解説
ー従業員ハンドブックー
企業においてのビジョンや経営理念を記載したハンドブックを従業員に携帯してもらうことで、浸透度を深める方法もあります。
インナーブランディングのメリット
次に、インナーブランディンのメリットについて解説していきます。
インナーブランディングには下記4つのメリットがあります。
- 従業員の会社に対するロイヤリティ向上に繋がる
- 組織のパフォーマンス向上に繋がる
- 価値観に共感する人材の獲得に繋がる
- 従業員自らが会社に関する良い情報を発信する
それでは1つずつ解説していきます。
従業員の会社に対するロイヤリティ向上に繋がる
インナーブランディングを行うことで、従業員の会社に対するロイヤリティ向上に繋がるメリットがあります。
自社の製品やサービスについてのビジョンを共有することで、会社に対する理解度や好感度が増加しモチベーションが高まる効果も期待できます。
組織のパフォーマンス向上に繋がる
組織の連帯感を強化できる点もインナーブランディングのメリットとなります。
従業員がお互いを助け合うことで、組織全体のパフォーマンス向上につながっていくのです。
価値観に共感する人材の獲得に繋がる
自社の製品やサービスのビジョンや価値観に共感する人材を獲得しやすくなるのもインナーブランディングのメリットです。
ビジョンがはっきりしてれば、チームに参加したいという強いモチベーションと熱意を持った人材の獲得につながります。採用コストの低下や従業員の退職率を下げる効果も期待できます。
従業員自らが会社に関する良い情報を発信する
自社のビジョンや価値観に強く賛同する従業員は、自発的かつ積極的に自社の製品やサービスの情報を発信してくれます。
FacebookやTwitterなどのSNSで情報を拡散した従業員に多くのフォロワーがいる場合はその影響力は少なくないでしょう。
インナーブランディングのデメリット
インナーブランディングのデメリットとしては以下のようなものが考えられます。
- 効果が出るまで時間がかかる
- コストがかかる
- 多様性排除のリスクがある
- 不十分な価値づけの場合、逆効果になってしまう
それでは1つずつ解説していきます。
効果が出るまで時間がかかる
目的を設定し、手法を計画し実際に活動に移す。それから従業員にビジョンや理念を浸透させる。効果が出るまで時間がかかる点がデメリットとなります。
インナーブランディングはすぐに結果が出るものではなく、少しずつ全体に浸透させていくものだと理解した上で、長い目で見て計画する必要があります。
コストがかかる
インナーブランディングの最大のデメリットは、コストがかかってしまう点です。
ポスターや動画などの作成には必ず人やお金などのコストが発生してしまいます。
より精度の高いコミュニケーションを効率よく行いたい場合は、アウトソーシングを検討することも必要です。そのための費用も考慮しなくてはいけません。
多様性排除のリスクがある
多様性排除のリスク、すなわち価値観を共有してくれない従業員を嫌い排除しがちになってしまうのもデメリットであると言えます。
インナーブランディングの理想は会社全体が一致団結し、ビジョンや理念をかかげて進んでいくことですが、全員が同じ価値観を共有することは非常に難しいことです。
価値観の共有を強要すれば、共有していない人を排除する動きが出てしまいます。
その結果、多様性に富んだ人材が確保できず、経営に影響しかねません。
不十分な価値づけの場合、逆効果になってしまう
自社の製品やサービスの価値づけが不十分なままブランディングを行ってしまうと、逆効果になるリスクもあります。
- ビジョンや目的が不明瞭
- 実現不可能な理念を掲げている
- 社会的貢献を感じられない
このような場合、共感が得られず目的を達成できないまま終わってしまう可能性が高まってしまうので注意が必要です。
インナーブランディングが重要な理由
インナーブランディングは、アウターブランディング(社外へのブランディング)を成功させるための土台にもなります。
社内で自社の価値が正しく把握されていなければ、社外に対してのアピールも不明瞭なものになってしまいます。
インナーブランディングによって企業理念や自社の価値観を共有できていれば、企業としての目標達成やブランド価値の向上を目指しやすくなります。
インナーブランディング動画とは
インナーブランディング動画とは、社内に向けて企業の存在意義やビジョンを伝えるための映像です。
抽象的な企業理念やビジョンを浸透させるのは簡単なことではありません。しかし動画を使えば、たくさんの人に分かりやすく伝えることができます。
一部の人にしか伝わらない難しい内容や表面的な言葉を並べたものでは人の心は動かせません。
誰にでもわかり、共感できる内容であることが重要となります。
また企業が社会に存在している意義や、将来のビジョンを明確に示し、従業員に会社や仕事に対する誇りを持ってもらえるような内容にすることもポイントとなります。
インナーブランディング動画のメリット
動画にすることで価値観や理念など、言葉では伝えにくいニュアンスやイメージをたくさんの人にわかりやすく伝えることができます。
制作した動画を土台として、アウターブランディングにも活用できる可能性があります。
それでは具体的なインナーブランディング動画のメリットを3つに分けて解説します。
- 一度にたくさんの人に伝えられる
- 言葉では伝えづらい思いや熱量を直感的に伝えられる
- 短い時間で伝えられる
それでは1つずつ解説していきます。
一度にたくさんの人に伝えられる
Web上に公開すれば、オフィスや自宅など場所を問わずに一度に多くの人が視聴することも可能です。
会議室等の場所を借りて人を集める。そんな手間もかかりません。
Web視聴であれば動画再生中に聞きづらい箇所や分からない点があっても、動画を巻き戻して確認したり、その場で分からない言葉を調べたりすることもできます。
言葉では伝えづらい思いや熱量を直感的に伝えられる
言葉や静止画だけでは伝えるのが難しい思いや熱意を、動画を用いれば直感的に相手の心に訴えかけることができます。
従業員の多い企業では、どうしても社長と一般の従業員の距離が遠くなってしまいがちですが、動画で社長自らがメッセージを発することで社長の人柄を社内全体に印象付けることも可能です。
短い時間で伝えられる
動画は静止画や文字と比べて一度に伝えられる情報が豊富です。言葉で説明すると1時間以上かかってしまう内容も、動画では数分でまとめることもできます。さらにBGMなどの音楽をつけて世界観を表現することも可能です。
実際に制作されているインナーブランディング動画も数分程度の長さに編集した動画が多いです。
インナーブランディング動画作成のポイント5つ
ただインナーブランディング動画を作成しても求める効果が得られるわけではありません。
これから紹介する動画作成のポイントを抑え効果的な内容の動画を作成しましょう。
インナーブランディング動画作成のポイント5つ
- 動画制作の目的を明確にする
- 共感しやすい動画にする
- 「使命感や誇りを持てる」内容にする
- 動画のクオリティに妥協しない
- 押し付けがましいものにしない
それでは1つずつ解説していきます。
動画制作の目的を明確にする
インナーブランディングを成功させるためには、動画制作の目的を明確にする必要があります。
企業理念やビジョンを言葉で伝えるだけでなく、そこにこめられた思いや背景を伝えることが重要となります。
理念やビジョンの理解促進のためにも目的を明確化させてシンプルに伝えることがポイントです。
共感しやすい動画にする
表面的な言葉を並べただけの内容が浅いものや、一部の人にしか伝わらない難しい言葉を使ったものでは共感ができずに従業員の心を動かすことができません。
できるだけ分かりやすい言葉で語り、従業員全員が共感しやすい動画にすることもポイントとなります。
「使命感や誇りを持てる」内容にする
会社への満足度には、仕事への使命感や誇りを持てているかが大きく影響してきます。
企業が社会に存在する意義や役割、将来的に実現したいビジョンをしっかり見せるようにしましょう。
動画のクオリティに妥協しない
インナーブランディング動画では、企業の存在意義やビジョンを的確に反映させた企画をベースに高い動画クオリティで表現する事がとても大切です。語る内容だけではなく、カメラワーク、音楽、編集などの動画のクオリティも重要です。なぜなら、会社や仕事への誇りや愛着心を刺激するには動画の特性である「人の心を動かす=感情移入する」部分を最大限活用することが有効になるからです。表層的な企画や品質がチープな動画ではその役割を果たすことが難しい場合が多いのです。
動画は自社で制作も可能ですが、動画制作のプロに依頼した方がクオリティが担保でき、費用に見合った効果を得ることが期待できます。
特にテレビCMなどのハイクオリティな動画の制作実績のある会社は、企画から実制作に至るまで人の心を動かすコンテンツ作りのノウハウがあるので、おすすめです。
押し付けがましいものにしない
インナーブランディング動画を制作する場合、もっとも気をつけるべきポイントは、押し付けがましいものにならないようにすることです。
自社への信頼や好感は、経営者が強要して持ってもらうものではありません。
価値観を一方的に押し付ける内容の動画にならないようにしましょう。
参考記事:インナーブランディングと動画の相性の良さをさらに詳しく解説
インナーブランディング動画の作成を検討している方へ
インナーブランディング動画の制作は自社で行うことも可能ですが、狙った効果が得られない可能性もあります。難しい部分は動画制作に強い企業に相談してみるのもおすすめです。
シースリーフィルム(C3Film)は、テレビCM制作を核として培ってきたアイデアやクリエイティブの力を応用し、インナーブランディングを目的とした映像やデジタル施作などにも取り組んでいます。
社内へのコミュニケーションに映像を用いることで、エンゲージメントを高める効果が期待できます。
課題の整理からコンテンツ制作までワンストップでサポートいたしますので、ぜひご相談ください。