スローガンとは?インナーブランディングの集大成 スローガンを作るポイント徹底解説

インナーブランディングとは

自社のブランド価値を伝えるためのスローガン。スローガンは近年注目度の高まるインナーブランディングにも効果的で、企業の理念やビジョンをわかりやすく表現できる方法です。
しかし、実際にスローガンを決めるときにはこのような疑問が生まれてくることもあるでしょう。

  • そもそもスローガンは本当に効果があるの?
  • どうやって決めるものなんだろう?
  • 社員にしっかり浸透させるには?

このような迷いを抱えている方もいるかもしれません。
スローガンの策定は、従業員エンゲージメントや社員のモチベーションの向上につながります。スローガンを社員の共通認識とすることで、一体感や士気の高まりも期待でき、まさに「インナーブランディングの集大成」ともいえるでしょう。
この記事では、インナーブランディングにおけるスローガンの重要性や実際の作り方、社員に浸透させるための方法までを詳しく解説しています。効果的なスローガンを素早く社員に認知させる準備が整いますので、ぜひ自社のインナーブランディングにお役立てください。

今求められているインナーブランディング

今求められているインナーブランディングインナーブランディングとは、社内に企業ブランドを浸透させるための取り組みです。一般的に、企業価値を高めるブランディング活動は、社外に向けたものをイメージするかもしれません。
しかし近年では、内部で働く社員が自社のブランド価値を理解することがまず重要だと考えられるようになってきています。ブランディングの土台を築くためには、まずは組織内部に自社の理念やビジョンを浸透させ、企業の士気を統一する必要があるのです。

エンゲージメントの向上

効果的なインナーブランディングを行えば、社員のエンゲージメントを向上させることができます。エンゲージメントとは、働く人と企業の強い結びつきやつながりを意味する言葉です。
エンゲージメントが高まると、自分が働く会社に愛着を感じることができ、会社のビジョンを一緒に目指したいと思う「一体感」が高まるでしょう。エンゲージメントの向上は、強い企業、勝てる組織に欠かせない要素となります。

モチベーションの向上

インナーブランディングでは、社員の働くモチベーションを向上させる効果も期待できます。モチベーションとは、社員一人ひとりが行動を起こすときの「動機づけ」です。社員それぞれが能動的に動き、持っている能力を最大限に発揮するために必要な原動力になります。
ただ、モチベーションは一時的なもので、さまざまな要因で低下することもあります。しかし、会社と社員の間に強い結びつきや愛着関係が形成されていれば、能動的な行動を続ける「モチベショーションの維持」にもつながるでしょう。
エンゲージメントとモチベーションの意味するものはそれぞれ異なりますが、双方は互いに関与し合っています。インナーブランディングでは、エンゲージメントとモチベーションの両方を高める効果があるため、取り組むメリットは大いにあると言えます。

動機づけのスローガンの効果

スローガンは、企業の理念やビジョンをわかりやすく、短い文で伝えるものです。従業員エンゲージメントやモチベーション向上のきっかけを作るのに役立ちます。
すでに企業スローガンを掲げている企業もありますが、内部の社員に向けたメッセージになっていない場合があります。インナーブランディングでは「組織スローガン」として、社員にどのように働いてほしいか?社員共通の志をどんなものにしたいか?という視点でコピーを考えるのが重要です。
想いのこもったスローガンを社員と一緒に考えるプロセスも、インナーブランディングの重要な工程。制作過程で社員の意見を聞いたり、意見を一つにまとめる議論ができるのも貴重な機会。スローガンという「共通の認識」を持つことによって、会社全体の士気が統一される効果も期待できます

スローガンが組織と個人にもたらす影響

スローガンが組織と個人にもたらす影響スローガンが組織や個人にもたらす影響は想像以上に大きいものです
しかし、比較的耳馴染みのある言葉を並べるだけでは、組織の象徴たるスローガンにはなり得ません。スローガンの定義や、どのような方法で制定すべきかを理解する必要があります。
スローガンは単なる目標や企業の説明ではなく、「ミッション」「ビジョン」「バリュー」の3つを確立して提示することが重要です。ここからは、インナーブランディングに効果的な企業スローガンのあり方を、改めて確認してみましょう。

ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)を確立する

企業スローガンではミッション・ビジョン・バリュー(MVV)を確立することが重要。MVVは企業の社会適合性を支える役割を担っており、長期的な発展に欠かせません。
ただ、そもそもMVVの各項目がどんな意味を持つのか正しく理解していないことも少なくありません。まずは各言葉の意味や目的、それぞれの違いを確認してみましょう。

ミッション 果たすべき使命
ビジョン 実現したい未来
バリュー 約束できる価値・強み

MVVそれぞれが指す意味には、上記のような違いがあります。スローガンを策定するときには、この3つを軸にしてメッセージを込めましょう。MVVのいずれか、もしくは複数をわかりやすく表現することで得られる効果も高くなると考えられています。

スローガンの種類

スローガンは、さまざまな組織やシーンで使用されるものです。企業の活動の中では次のような種類のスローガンが用いられています。

  • コーポレートスローガン
  • 事業スローガン
  • キャンペーンスローガン
  • 採用スローガン

コーポレートスローガンは、企業理念を一言で伝えるもの。事業のあり方や考え方を示す事業スローガン、限定的な目的のために掲げられるキャンペーンスローガンなどさまざまな用途があります。
スローガンを策定するときに重要なのは、目的やターゲットを明確に定めることです。インナーブランディングとしてのスローガンを策定するのであれば、社員をターゲットに定めて相手にきちんと届く表現やアプローチを考えることが大切。
コーポレートスローガンのように、社内外を問わず発信するものでも、企業理念が誰にでもわかりやすく伝わるよう工夫する必要があります。

スローガンの作り方

スローガンの作り方では、実際にスローガンを策定するにはどのような方法で進めていくのがベストでしょうか。次の3つのポイントを軸に考えてみましょう。

  • スローガンを作るメリットや目的を再確認する
  • スローガンのターゲットや範囲を定める
  • スローガンを浸透させる方法を考える

この先では、上記3つのポイントをさらに深堀してお伝えしていきます。

企業スローガンを作るメリット

企業スローガンは、社外に対する企業のイメージを定着させたり、認知度を高められるというメリットがあります。スローガンは、CMや広告で使用されることも多いです。一言で「どんな会社であるか」というおおよそのイメージや雰囲気をつかむことができます
また、企業の社員や内部関係者に対して、経営理念やサービス理念などを浸透させる役割も。事業規模が大きくなればなるほど、社員に理念を浸透させるのが難しくなっていくでしょう。そこで、企業スローガンを策定し、社内共通の指針を作ることで企業に一体感を与えます。

社員・部署ごとのスローガン

スローガンは企業全体にひとつとは限りません。従業員や部署ごとに独自にスローガンを掲げることもあります。
企業の内部をターゲットにしたスローガンの場合、社員の士気やモチベーションが上がるようなポジティブなメッセージを込めるのが効果的です。業務内での目標を掲げたり「今月のスローガン」として、毎月異なる目標や行動指針を定めたりするケースもあります。
部署やプロジェクトごとのスローガンを作る場合、企業理念や他の部署のスローガンと価値観が大きくズレることがないように注意しましょう。バランスを考慮し、企業全体の一体感をベースに考えることが大切です。

Web社内報・社内SNSを活用する

スローガンをより効果的に社内全体に広めていくに、リアルタイムの発信ができるWebを活用しましょう。
インナーブランディングの取り組みにおいては、冊子やポスターなどの紙媒体でPRする方法もデジタル化が進んでいる昨今では、鮮度のよいタイムリーな話題を提供できるWeb媒体の方が適しています。WebサイトやSNSの方が、社員が親しみを感じやすく、情報に繰り返し触れることができ、スローガンの浸透もスピーディーになります。

動画を活用して情報量を増やす

動画を活用して情報量を増やすスローガンは、動画を活用して社員に届けるのがおすすめです。動画でスローガンの周知を促せば、より短期間でメッセージを浸透させることができます。
冊子やポスターでスローガンを広めることも可能ですが、動画であればテキスト・映像・音楽など複数の情報を使ってよりインパクトの強いメッセージを与えられるでしょう。映像から得た情報は記憶に残りやすいため、スローガンの定着度もアップします。

色々な媒体に活用できる動画

動画はインナーコミュニケーションに用いられるさまざまな媒体で活用できます。近年では冊子の社内報を廃止しWeb社内報や動画社内報に切り替える企業も増えました。社内SNSやポータルサイトを導入する企業も増え、動画でメッセージを配信する機会も多くあります。
また、動画はさまざまな切り口の情報を提供できるのもメリットです。

  • ニュース
  • メッセージ
  • インタビュー
  • レポート

動画は社内の情報共有やインナーコミュニケーションにも大いに役立ちます。

ポイントを押さえて効果を増幅させる

インナーブランディングに動画を活用する際の重要なポイントとして、映像のクオリティがあげられます。
社員の心を動かすには、社員が感情移入できるようなクオリティの映像を用いて、会社や自社ブランドに対する愛着心を刺激する必要があります。「かっこいい企業」「自慢の会社」など、社員の感情に働きかけることが重要です。
クオリティの高い動画を制作しておけば、インナーブランディングだけでなく社外向けのイベントにも応用できるため、用途の幅も広がります。

インナーブランディング施策を検討している方に

インナーブランディング施策を検討している方にインナーブランディングの施策は自社で行うことも可能ですが、映像の撮影や編集など、内製化が難しい分野もあるでしょう。本来の業務に専念するためにも、インナーブランディング施策は専門の企業に依頼するのもよい方法です。専門企業に相談することで、プロジェクトの始動がスムーズに進むこともあります。
インナーブランディング支援を行う企業は、コンサルや社内イベント企画、サイト制作などそれぞれに強みが異なるので、自社の悩みやステージに合わせて相談先を選んでください。
シースリーフィルムは、テレビCM制作を核として培ったアイデアやクリエイティブな力を応用し、インナーブランディング用の映像やデジタル施作などに取り組んでいます
とくに映像制作は、クオリティが効果に大きく影響する手法です。「何から着手すべきかわからない」「どんな映像を制作すべき?」といったお悩みも、当社までご相談ください。課題整理からコンテンツ制作までワンストップでサポートも可能ですので、ご検討中の方はぜひお問合せください。

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