綿密な
【準備】が【現場】を
支える力になる

チーフプロダクションマネージャー

荒川 陽生 2017年入社

プロダクションマネージャー

荻原 颯太朗 2022年入社

2024年は【#現場力採用】と【#準備力採用】の2つの採用でプロダクションマネージャー職の募集を実施しています。【現場力】が重視される案件を主導する荒川さんと【準備力】がチームから高く評価されている荻原さんにお話を伺いました。

ーシースリーフィルムに入社した経緯を教えてください。

荻原:

小さい頃から、絵を描いたり、ピアノを弾いたり、創作することがとても好きでした。大学は文学部に進学しましたが、父からカメラを譲り受けたことを機にミュージックビデオや映画の制作に興味を持ち、この業界に飛び込みました。

荒川:

自分にはそういった経緯はなく……。就職活動では異業種の内定をいただきましたが、内定式に出席した際、数百人規模の会場を見回しながら「ここにいても楽しくない」と感じて。そこで「楽しいことを仕事にしたい」と10月から改めて就職活動をして、映像制作会社のシースリーフィルムに辿り着きました。

プロダクションマネージャー 荻原 颯太朗

ープロダクションマネージャー(PM)のお仕事について教えてください。 

荒川:

すべてのセクションと繋がりを持つハブのような存在がPM。予算・スケジュールの管理や作品のクオリティを考えることも重要な仕事だけど、コミュニケーションの達人であることが一番に求められるような気がします。

荻原:

家でご飯を作る時の買い出し係のような立ち位置だと考えています。例えば、「この5000円でなんでも買っていいよ」と言われる。「なんでも」と言われた中でも、これとこれを買うと美味しくなるかな、と最適な食材の組み合わせを考えて、料理してくれる人に届けます。

荒川:

実際は買い出し以上のことをやるよね。

荻原:

台所をつくるようなところからの場合も(笑)前例がないこともあるし、細かいところまでやる。決まった予算の中で、いいものをつくるため、完成まで作品の全てに伴走します。

ーお二人にとっての【現場力】と【準備力】の定義を教えてください。

荒川:

現場力とは「アドリブ力」だと思います。準備したものを淡々とこなしつつも、現場で変更があれば柔軟に対応しなくちゃいけない。残り物で美味しいものを作ることに似ていて、その場にあるものをその場で組み立てる力のことだと思います。準備力はどう?

荻原:

準備力は「先を見通す力」。「1」準備してと言われたら「10」準備する。起こり得る事態やトラブルを可能な限り想像して、手厚く準備します。

荒川:

これが実は現場力に繋がります。「10」準備をすれば「10」の余裕が生まれる。不測の事態に対応するためには、この余裕が肝になります。現場力のために準備力があり、採用の入口は分かれているかもしれないけれど表裏一体です。

チーフプロダクションマネージャー 荒川 陽生

ーそれぞれがご担当されている現場について、【現場力】と【準備力】の重要性と一緒に教えてください。

荒川:

屋外スポーツ競技のCMをレギュラーで担当しています。ロケ撮影が多いので、最初に想定していた香盤(スケジュール表)で撮影が進むことはまずありません。当日の天候を見ながら、臨機応変に撮影順を組み直さなくちゃいけない。突発的なアクシデントに対応しなくてはならないこともある。その度に立ち止まって考え込んでしまうと撮影が滞ってしまうので、瞬時に判断して決定するの繰り返しです。

荻原:

食品のシズル撮影※があるCMに長く携わっていました。食材はフードスタイリストの方が調整しますが、その周りに置く食器や飲料などは現場で判断して選ぶことが多い。さまざまなリクエストに応えられるように、コーラ、ジンジャエール、オレンジジュースなどさまざまな色の飲料を揃えて、グラスも異なる形のものを用意しておき、撮影がスムーズに進むように準備をしていました。

荒川:

準備力でピンチを切り抜けたことはあった?

荻原:

選べるセットメニューのCMで、複数の料理を複数の組み合わせで撮影をする現場がありました。撮影準備期間が十分になくて「全部の組み合わせを撮りきるのに4日かかる」と冗談が飛び交うほどピンチだったのですが(笑) そんな中で事前に作成した料理の早見表がとても役に立ちました。こことここさえ撮ればあとは合成という判断が現場でパッと見て判断でき、大幅に撮影時間を短縮できました。

荒川:

やっぱり綿密な準備が現場を支えるよね。

※視聴者の五感に訴えるように被写体の一部や全部を強調して撮影すること。

ー映像制作の仕事を一言で表すと? 

荒川:

「鏡」です。自分が予算を割り振り、手配して、手がけたものがすべて可視化されて、形になる。完成した作品は、自分の仕事ぶり、そして自分自身を映す存在だと思います。 

荻原:

「誇り」。ミュージックビデオや映画は見ようと思わないと見られない。でもCMはメディアと接していれば目に入ってくるし、多くの人の目に触れる。両親や友人から「あのCM見たよ」と連絡をもらう度に、とても誇らしくなります。

自分は何を持っているのか。発信する姿勢が新しいクリエイティブを生む

ー最後に、シースリーフィルムで働くことに興味のある方へ、メッセージをお願いします。

荒川:

独自の武器があると仕事につながる業界です。それはどんなに些細なことでも良い。例えば「YouTuberにめちゃくちゃ詳しい」という強みがあれば、YouTuberの方とコラボする企画に呼ばれるかもしれない。自分の中で尖っているポイントを極めたら、面白い機会に恵まれるかも。

荻原:

「自分にはこんな武器がある」と積極的に発信することも重要だと思います。過去に、イラストを使うCMのアシスタントに就いていたことがありました。僕は絵を描くのが好きなので、試しに絵を描いて監督に渡してみたところ、気に入ってもらえて採用された。自分は何を持っているのか。年次やポジションに関係なく常に外部に発信する姿勢が、新しいクリエイティブを生むかもしれません。

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