WEBコンテンツ制作を経て、「なんでもできる」プロデューサーに
ーシースリーフィルムに入社した経緯を教えてください。
元々はマスコミを志望していましたが、就職氷河期でなかなか就職できませんでした。そこで、大学で在籍していたマスコミ系のゼミでショートフィルムを制作していたことをきっかけに、映像業界も受けてみよう、と気持ちを切り替えて、葵プロモーション(現AOI Pro. / シースリーフィルムの親会社)から内定を頂きました。7〜8年、PM(プロダクションマネージャー)として経験を積み、プロデューサーになりました。その後、グループ会社のデジタルコンテンツ制作会社を経て、シースリーフィルムに入社しました。
ーお仕事の内容を教えてください。
広告主や広告会社から仕事を頂いて、予算を管理し、進行を仕切り、スタッフを考えます。企画から納品まで伴走することが映像制作会社の仕事ですが、プロデューサーはその全体統括をする役割です。広告主や広告会社の依頼内容を咀嚼して、チーム全体に伝え、PMはそれを具体的に進行していく、という流れですね。
ー中村さんのプロデューサーとしての強みを教えてください。
プロデューサーでありながら、「なんでもできる」こと。私自身、手を動かすことが好きなので、絵コンテの作成や映像の編集、Adobe系のソフトも一通り使える。昨年はVRの制作にも携わって、デジタル系でできないものはない、と自負しています。少人数体制のWEBコンテンツ制作を経て、自分のキャパシティが広がったのを感じますね。
ーWEBコンテンツ制作の魅力を教えてください。
WEB系の案件では、WEBサイトや、そこに掲載されるWEBムービーを制作します。テレビCMの案件と比べて基本的にチームが小規模です。例えば、テレビCMだと大規模な場合は50人以上のスタッフがつきますが、WEBでは10人以下の時もある。その背景には予算が限られているからということがあるのですが、これは悪いことではなく、シンプルなチーム体勢だとコミュニケーションが深まって、和気あいあいとした現場になり、結果より良いクリエイティブにもつながります。「新しいことをやってみよう」という雰囲気もあって、部活感覚で取り組めたり。テレビCM制作とはまた違った楽しさがありますね。
ー国内外で受賞実績が多数ある中村さん。受賞を経て何か変化はありましたか?
仕事に対する意識の変化は特にないですね。賞は取ろうと思って取るものではなく、結果としてついてくるもの。また、広告賞には自らエントリーするわけではなく、広告会社から出していただくケースがほとんどです。「受賞しました」と連絡を頂く時はとても嬉しいし、やりがいを感じます。でも、狙おうとせずに、これからも今までと同じように常にベストを尽くして頑張っていきたいですね。
ー今後チャレンジしたいことを教えてください。
AIに興味があって、5年くらい前から、いろいろと考えています。企画提案をする際に参考資料となる映像探しを任せたり、案件ごとのスタッフィングなどのタスクを論理的な根拠と共に補助してもらうなど、AIを使って映像業界の仕事をより効率的にできないかと考えています。機会があればプロジェクトを立ち上げてチャレンジしてみたいですね。
自分の個性に自信を持って来てください
ー最後に、シースリーフィルムで働くことに興味のある方へ、メッセージをお願いします。
自分の個性に自信を持って来てください。シースリーフィルムは社員の個性を尊重する会社だし、私自身も個性がある人と一緒に働きたいと強く思っています。映像制作の経験は問いませんし、勉強できる環境もあります。私もほぼ0からのスタートでした。少しでも興味があったら、是非飛び込んできてください。